切迫早産での入院中、少しずつですが同室の人と仲良くなり、昼は何でもない世間話が出来るようになりました。でも結局の所、赤の他人です。
切迫早産での入院は、多くの事を知るキッカケとなりました。
地方から出てきた私の支えは旦那一人だけ。
妊娠中の不安の中、ドップリ旦那に依存していたので旦那も大変だったと思います。心の拠り所は旦那だけでした。
電話代が跳ね上がるので、無料通話のプラン変更に切り替えました。
平日の5分だけの面会
私の旦那は、仕事が終わるのがとても遅い。でも少しでも早く退社できた時は走って病院に駆けつけてくれます。
それでも面会は一瞬です。5分も居られません。
その一瞬が…もう…切なくて切なくて号泣するほどです。
面会時間のギリギリに来て、一瞬だけ私に笑顔を見せて、キスをして、抱きしめてくれる。
毎日は会えなかったけど、この一瞬の幸せだけで、入院生活を頑張ろう!と思えるほどでした泣
あの一瞬が無ければ入院生活を乗り越える事は出来なかったと思います。
私の母は申し訳ない気持ちになっていた
切迫早産は体質であったり、妊娠中無理をした事が原因である事が多くのサイトに書かれていたので、それを母に説明した所、私の母が旦那に言いました。

切迫早産になるような子に産んでしまってゴメンネ。大変だと思うけど、頑張ってね。
そんな事を言わせてしまって申し訳ない気持ちが湧きました。でもね、それに対しての返答がね。

○○さん(私)の方がもっと大変なので平気です。
このやり取りを私の母は産後6年経った今でも会う度に私に言います。それも自慢げに笑
切迫早産になってしまう原因はハッキリしないけど、子宮頚管が短い事が体質であるならば、私が親なら同じ事を言うかもしれない。でも親に謝らせてしまい心が痛かった。
二人の子なのに、出産を経験するのは私。
不安や寂しさや心の痛みで犠牲になるのは私なのだから、それを分かってあげたいという旦那の気持ちが毎日伝わって、憎まれ口を叩きながらも入院生活の励みになったと思います。
ネガティブな感情
実際、出産なんて女性しか辛くないですからね。私たち夫婦、同じ人間、二人の子なのにどうして私だけ!?
と思うのは当然!
仕事に行けなくなっただけでなく、自由な生活をも奪われ、出産という大仕事を控えた妊婦さんの入院なんて不安以外のなんでもない。
「どうして私だけ・・・」
そんなネガテイブな感情になってしまうのはしょうがないと思います。
出産してしまえば、辛かった入院生活など良い経験だったー!と思えるようになりましたが、あの頃の私は旦那を攻め立て、自分ばかり辛いと思っていました。
旦那がなだめるような言葉を投げかけてきても、その時の私はまったくダメでした。この人の子を産むのに、辛いのは私だけって思ってしまいました。
旦那を攻める毎日
突然入院という牢獄に押し込まれた私は、旦那に毎日言っていました。

なんで私だけ?

お前のせいで自由を奪われた!
極めつけの言葉。。。

赤ちゃんなんていらない!
言ってはいけない一言が私の口から出てきた時は、さすがの旦那も寂しそうでした。
旦那の寂しそうな顔を見て、グっと。。。唇をかみしめた。
本当は赤ちゃんいらないなんて、思ってないから。
心の中では分かってるんです。この人は何一つ悪くないし、この人の子を産むと決めたのは私なんだ。
180度変わる感情
出産時、私のオマタからポコっと出てきた我が子を抱いた瞬間。
「どうして私だけ」という辛い疑問が
「私、こんなに幸せでいいの!?」という疑問に変わりました。
隣に置かれた我が子、生まれたての天使が瞬きもしないで私を見つめてくれる。
目の前のわが子が生まれて嬉しい!不思議だ。。。勝手に涙が出てくる。
可愛く、か細い声で泣いた瞬間、「生まれてきてくれてありがとう」しか思いつかなかったんです。
この子は、大好きな旦那の種。だから可愛いんだ。
今は私だけ幸せでゴメンネ!って毎日のように旦那に言ってます。
切迫早産で入院中の妊婦だった時の私は、今の幸せな日々を想像出来なくて不安ばっかりで、旦那様を攻める日々だったけど、こんな幸せな日々が待ってるだなんて想像にもしなかった。
きっと私の中で黒いものが支配してて、悪魔の妊婦だったと思います。本当に妊婦様でした。
切迫早産で入院していたあの辛い日々は、旦那の存在無くして、乗り越えられなかったと思う。
私の暴言に耐え、狂ったように泣く私を支えてくれた。今思えば神様のような存在でした。

世のパパになる男性達よ!旦那の支えなくして父にはなれんぞ!