切迫早産で入院してから、無理やり規則正しい生活がはじまりました。
規則正しい生活は妊婦じゃなくたって必要な事でしょうが、この時の私は規則正しい生活に有難みを感じていませんでした。すぐに!今!とにかく!退院したかった。
子宮頚管が長くなった!なんて奇跡が起こる事を祈る毎日でした。
愛おしい旦那の住む家へ帰りたくてしょうがなかったです。
お昼は、同室の切迫早産妊婦さんと何でもない話をする事で、なんとなーく気持ちをごまかせていた私ですが、あまりに自分が不幸だ不幸だ!と思い込みすぎて、夜はいやな夢をいっぱいみました。
縛られる夢
空調が動いてんのか!?と謎になるほど寝苦しい時がある。窓際なら窓を開けて外の空気を吸えるのに、病室入ってすぐのベットは空気が微動だにしない。
暑いのか寒いのか分からない。布団をかければ暑い。かけなければ寒い。どっちやねん!
入院のイライラと、旦那に会えない寂しさに心が折れ、泣きながら眠りについたんだと思う。
ふっと気づくと、私は縛られていた。動けない。もがいても前にも後ろにも進めない。
胸のあたりが圧迫され息苦しさを感じ、助けを求めた。

助けて!助けて!ぎゃー!!!!
は!!!!!薄暗い病室の天井がそこにはある。一瞬ここはどこだ!?とまわりを見渡してみた。
ガサガサっと、隣のベットの人の寝返りの様な音が聞こえた。
起きてる!?絶対聞かれた。。。絶対恥ずかしい事になってるっっ。
次の日、朝一、同室の方々に謝罪をしたのですが、私の苦しむ声で目覚めたと、笑って許して下さいました…ほっ
妊婦さんは眠りが浅い?

プロゲステロンは体温を高く保つという作用があるため寝つきを妨げる
らしいのよ。
この時の私は、まだ膀胱が圧迫されるほど赤ちゃんが大きくなかったので、夜中にトイレでウロウロする事はありませんでした。
夢って眠りの浅い時に見るので、ありがためいわく出産するまで色々な夢を見させてもらいました。
なにが一番原因って、切迫早産という赤ちゃんの危機の状態で、病院という監獄に押し込まれた私の精神的ストレスの方が眠りを妨げてるってゆーのを大きな声で言いたい。
ヒマというストレス
ついこないだまで妊婦だけどテキパキ仕事をしていた私ですが、切迫早産と診断されてから病院という監獄に投げ出され、日中ほとんどベットの上で過ごす日々が始まり体力が有り余っていました。
仕事をしていた頃は、残業でククタク、家についた途端、死んだようにベットで寝ゲロしながら寝て、一分でも多く寝ていたかったもんですが、病院という監獄は、ただただヒマで・・・とにかくヒマで・・・。
昼寝なんぞした日にゃ、夜に寝れないなんて事もしばしば。

暇つぶしグッツは役立つけど、飽きるんだYO!
うっとおしい点滴も、ジャマだし寝返りしずらいし、少し離れた時なんて電池切れでバカでかい音で鳴りやがる。なにがどうって、私を監視してるみたいで腹が立つ。
夜中のすすり泣く声
病院ですから、幽霊話があってもおかしくないですけど、幽霊じゃなくて妊婦さんがガチで泣いてました。
私も恐らく初日はすすり泣く妊婦さんで、隣のベットの方にご迷惑をおかけしたと思います。(あの時はすみませんでした^^;)
退院するまで何人もの妊婦さんと出会い、別れましたが、夜中こっそりひっそり泣いてるのかなぁ?と感じるススリ音を多々聞きました。
次の日になると普通に看護婦さんと会話したりして平常心を保ったりして。。。なんともけなげ。
赤ちゃんが宿るって、本当に自分だけの体じゃないんです。
入院したからと言って絶対安全に出産日まで迎えるとは限らないし、一人で不安だし寂しいし、切迫早産って本当に支えが欲しいって気持ちになるんです。
念願の窓際
窓際のベットが空いたので、お願いして入り口すぐのベットから引っ越しさせてもらいました。
窓際のベットに居た妊婦さんは救急車で運ばれたので私が窓際となりました。→切迫早産で入院 同室の妊婦さんが消えた!
数メートルだけのお引越し!
窓は少しだけ開ける事が出来るのですが、その少しの隙間から、かっ風がっっ!!
生きてきた中で、風がこんなに気持ち良いと感じた事があっただろうか。
都会の汚い空気なのに、この時の私はこの風に心から感謝した!

生きてて良かった~~~ぁ
なにより、陽射しが入るから明るさが半端ない!窓際はあんなに暗いのに!
あー。。。これで辛い入院生活も少しはラクになるだろか・・・。
自分ばかり辛いと思ってしまうマイナス思考も少しはマシになるだろうか。
窓辺で外を見ながらいろいろな事を思いました。
病室の夜は長い
切迫早産で入院した人、高血圧で管理入院になってしまった人、週数が浅いのに子宮口が広がっているなど、さまざまな理由でこの病院という監獄に押し込まれて辛い思いをしています。
私はまだ週数が浅く、子宮頚管が短いけど張りがないので、もっとリトドリン濃度の濃い点滴をしている妊婦さんから比べると全然楽なのだと思います。
出産までの辛抱だし、終わりのある入院とはいえ、この監獄は健康な人にとって地獄でしかありません。
不安や寂しさを抱え、今日も産婦人科の切迫早産の妊婦さんは夜も寝れない日々を送っています。